夜のすすきのを歩く。EOS R5の相棒に選んだのはNOKTON 50mm F1です。このレンズの明るさを頼りに、手持ちでの夜景スナップを楽しみました。ISO感度は500までに抑え、R5のセンサーに光を静かに届けます。JPEG撮って出しで捉えた、加工のない夜の記録です。
ひつじの置物と提灯が灯る夜
歩道で見つけたひつじの置物にレンズを向けます。開放での描写は、背後に並ぶ街灯を柔らかな玉ぼけへと変え、主役を優しく浮き上がらせました。居酒屋の軒先に並ぶ赤と白の提灯の列も、奥へと続くボケが心地よい余韻を残します。光の連なりをそのままに、夜の奥行きを切り取りました。



提灯の彩りと路面電車の気配
すすきのの交差点に輝くNIKKAの看板。行き交う人々を背景に、その場の密度を切り取ります。雑踏の中に身を置きながら、レンズ越しに見る光景はどこか静謐さを湛えています。余計な編集を加えずとも、機材がそのままの温度を写し出しました。人々の喧騒さえも、光の粒として定着します。


街を駆ける路面電車の表情
夜の路面電車が滑り込んできます。手前には多くの人々が歩いていますが、F1.0の浅い被写界深度は、個人の顔を特定させることなく、ただ「人混み」という気配として画面に溶け込ませてくれました。レトロな車両の重厚感、そして翌日の昼に捉えた最新型のシャープな姿。新旧の対比もまた、この街の魅力です。



旅の終わりに味わう味噌ラーメン
日中の営業に合わせて翌日に足を運んだのは、味の三平です。札幌を離れる前に、味噌ラーメン大盛りを注文しました。器のトップに添えられた貝割れ大根にピントを合わせ、そこから広がる豊かな階調に身を委ねます。こうした何気ない食事の記録も、機材を信頼しているからこそ、ありのままの写真として残すことができます。
ISO 500という設定。高感度に頼りすぎることなく、NOKTONの明るさが夜の撮影を自由にしてくれました。手持ちで十分に描き切れる性能。機材のポテンシャルをそのまま受け取る喜びを、これからも続けていきます。

撮影機材・撮影設定
- レンズ:Voigtlander NOKTON 50mm F1 Aspherical RFマウント(F1.0撮影)
- ボディ:CANON EOS R5(JPEG撮って出し)
- 測光:評価測光
- ホワイトバランス:オート
- ピクチャースタイル:ニュートラル
撮影地情報
製品紹介(コシナ公式動画)
今回使用したレンズの技術的な背景や、メーカーによる詳細な解説をご覧いただけます。 描写の特性をより深く知りたい方は、こちらの公式動画も併せて参考にしてください。