撮影機材:Vivitar MC WIDE ANGLE 28mm f2.0 + Canon EOS R5
鎌倉バワンで過ごす休日は、青天の空のように晴れやかだ。 鎌倉・由比ヶ浜の路地裏、ウッド調の清潔な店内に一歩足を踏み入れれば、そこはハーブ香る南インドの聖域。今日の対戦相手は、この地で不動の人気を誇るミールスと、期待を遥かに超えてきたビリヤニの二段構えだ。いざ、至福のスパイスチャージへ。
【鎌倉バワンとは】鎌倉の空の下で出会う、南インド料理の静かなる衝撃
鎌倉という土地において、独自の存在感を放つのが「鎌倉バワン」だ。 ここは、いわゆる「激辛」や「パンチ一辺倒」のカレーとは一線を画す、南インドの日常食「ミールス」を真摯に提供する場所。店内は木の温もりに満ち、隅々まで手入れが行き届いた清潔感が漂う。
静寂の中に漂うスパイスの香りが、戦いを前にした精神を研ぎ澄ませていく。
【鎌倉】ウッド調の清潔な空間。五感を研ぎ澄ます静寂のランチタイム
暖簾を潜ると、外の喧騒が嘘のように遠のく。 木の質感を活かしたインテリアは、鎌倉らしい上品さと、本格的な南インド料理店としてのストイックさが同居している。
これから対峙するのは、単なる「カレー」ではない。一皿一皿が独立し、かつ全体として完璧な調和を保つ「プレートの芸術」だ。落ち着いた空間が、その一口一口を咀嚼するための最高の舞台装置となっている。
【ミールス】素朴の中に宿る極限の美。ハーブが香るノンベジの多幸感

まず迎え撃つのは、看板メニューの「ノンベジミールス(1,900円)」。 供されたプレートは、素朴でありながら極限まで無駄が削ぎ落とされている。各小皿に盛られた料理は、メイン食材の個性をかき消すことなく、丁寧な仕事ぶりが光る。
特筆すべきは、スパイスよりも印象的な「ハーブ」の香りだ。力強い刺激で押すのではなく、繊細な香りの層で包み込んでくる。 そして、この舞台の主役であるバスマティライス。香りの立ち方、炊き加減、そのすべてが完璧だ。このライスが、各料理の個性を一つに束ねる指揮者の役割を果たしている。
【エビカレー】追加注文の正解。エビ出汁のパンチ力が胃袋を射抜く

ミールスの布陣をさらに強固にするため、追加で「エビカレー(600円)」を召喚する。 これが、期待を遥かに超える「重戦車」だった。 一口食べれば、エビの濃厚な出汁がガツンと脳を揺さぶる。繊細なミールスの中で、この一皿だけが放つ圧倒的なパンチ力。 「エビカレー」の名に恥じぬ、エビそのものを食べているかのような贅沢なコク。これは、まさに極上品と呼ぶに相応しい。
【チキンビリヤニ】別腹で挑む第二戦。常識を覆すハーブ香る至高の逸品

ミールスとの激闘を終え、充足感に浸る。しかし、メニューに並ぶ「チキンビリヤニ(1,800円)」が、こちらの戦意を再び呼び覚ます。 「ビリヤニは別腹……いけるか?」 確認し、第二戦のゴングを鳴らす。
運ばれてきたチキンビリヤニは、派手な着色を排したシンプルで美しい佇まい。 ライスを一口含めば、驚きが広がる。一般的な「カレー味の炊き込みご飯」とは根本的に違う。カレーっぽさは控えめで、代わりにハーブの清涼感が口内を駆け抜ける。 チキンの塩加減も絶妙。決して塩辛くなく、鶏の旨味を最大限に引き出している。ギトギトした油っぽさは微塵もなく、どこまでも上品だ。
【鎌倉バワン】すべてが5点満点。リピートを確信させる鎌倉の休日

最初から最後まで、一切の隙がない完璧な戦いだった。 ミールスの繊細なハーブ使い、エビカレーの力強い出汁、そしてビリヤニの気品溢れる仕上がり。 どれをとっても、文句なしの5点満点。
よーく味わい、最後の一粒まで完食。胃袋は満たされ、精神は浄化されたような感覚に包まれる。 この味を求めて、再び鎌倉へ足を運ぶことになるのは、もはや必然だ。
ごちそうさまでした。
店舗情報
| 店名 | 鎌倉バワン |
|---|---|
| 住所 | 神奈川県鎌倉市由比ヶ浜3-2-23 |
| アクセス | 江ノ島電鉄「和田塚駅」から徒歩1分 |
| 営業時間 | 11:30〜15:00(L.O. 14:30) |
| 定休日 | 月曜日、日曜日(その他不定休あり) |
| 支払い | クレジットカード可 |
| 駐車場 | なし(近隣にコインパーキングあり) |
今回の撮影機材
今回の鎌倉の柔らかな光を切り取ってくれたのは、オールドレンズのVivitar 28mm f2.0。最新のEOS R5との組み合わせが、スパイスの香りと店内の温かな質感を、デジタルでは出し切れない絶妙なニュアンスで記録してくれた。